HR Report

たまたま目にした人を逃さない。求人運用、最後は「準備の差」で決まるという話。

「うちは地方に支店が多いから、採用がうまくいかなくて…」
「営業職は不人気なので、求人を出しても応募が来ないんです」

採用支援をやっていると、お客様からこんな声を聞くことがとても多いです。
でも、とある老舗企業の採用活動が、予想を裏切る成果を出してしまいました。

創業90年を迎える、ファスナー部品の商社。
北海道、長野県、福島県、埼玉県、神奈川県、東京都などなど複数の拠点をかまえる、いわゆる「ザ・地元の安定企業様」です。
そこで今回、ルート営業、倉庫スタッフ、事務スタッフ、経理スタッフなど、複数ポジションの採用活動をご支援さえていただき、の求人を展開しました。

結果から言うと、無事に採用成功。

ただ正直、全部が計算通りだったわけではじゃありません。
「しっかり準備していたこと」と「運が良かったこと」、その両方がうまく噛み合ったのが一番の勝因だった気がします。

今日はそんなお話を少しだけ。

監修者

あたりまえリクルーティング
HR研究室 広報
相沢みか

あらゆる手段を使って採用を成功に導くために!
あたりまえリクルーティングのHR研究室にて広報を務めております。ひとり広報さんの、「困った」「分からない」を一緒に解決するお手伝いをしておりますのでよろしくお願いいたします。

あたりまえリクルーティング
HR研究室 広報
相沢みか

あらゆる手段を使って採用を成功に導くために!
あたりまえリクルーティングのHR研究室にて広報を務めております。ひとり広報さんの、「困った」「分からない」を一緒に解決するお手伝いをしておりますのでよろしくお願いいたします。

すべての求人において、届ける相手を具体的にイメージして書く

今回一番こだわったのは、「誰に、どう届けるか」を徹底的に絞り込むこと。
たとえば一言で「ルート営業」と言っても、読む人は一人じゃないはず。

キャリアをやり直したい第二新卒、もっと稼ぎたい30代。
もっと具体的に絞り込むと、「ずっと事務職だったけど、もう少し外に出て動きたい」というアクティブな人や、「接客業でシフト制だったから、カレンダー通りの生活を送りたい」という思いを持つ人。

「営業は好きだけど、数字に追われるのはしんどい」という疲れ気味な人もいるかもしれませんし、「子どもが生まれたから、実家の近くで腰を据えて働きたい」という人もきっといます。

だから、同じポジション職種でも「切り口」をガラッと変えた求人を何本も並行して、掲載したんです。

例えば、こんな感じです。

「信州の製造業を”結んで”90年」
わたしが読んだとある記事によると、長野って”将来移住したい都道府県第一位”らしいんです。
長野への移住希望者や、地元愛が強い人へ。
「地域貢献」の訴求を強めて、求人を作成しました。

「安定企業×ワークライフバランスが叶う」「残業少なめ」「ノルマなし」「土日祝日休み」を最優先。仕事内容よりもまずは”自分の生活”を大事にしたい人たちへ。 
条件面の良さをストレートに伝えました。

「焦らずじっくり育つ、ルート営業」
毎日がむしゃらに仕事をしてきたけど、ふと気づいたら電池切れ寸前。
そんな人に、「次はもっと自分のペースで、自分自身を大事にできる場所で働きませんか?」と語りかける原稿。

他にも「AI時代を生き抜くスキル」や「20代でキャリアアップ!」を前面に出したものなど、誰もが1回は考えたことのあるような、「将来へのモヤモヤ」に、真っ向から答える形の求人も書きました。

ちなみに営業職ではないですが、
「一人時間が何より大事な、倉庫作業員」
これ、実はかなりの自信作です。
対人コミュニケーションが苦手な方って、一定数いると思うんです。
チームで協力しあいながら仕事を行う、というよりも、モクモク・コツコツ作業が好きな方にピンポイントで刺さるよう、作成をしました。

どこにでも書いてあるような「テンプレの求人内容」は、スルーされてしまいがちです。

だって、つまらないから(笑)

求職者が求人に求めているもの。
それはきっと、「入社後のイメージがつく事実が書かれているかどうか」です。

「アットホームな職場」「やりがいのある仕事」
一件良く見えがちですが、少し漠然とした印象を与えてしまいます。

だから今回の原稿では、徹底的に「その仕事のリアル」を詰め込みました。

  • 「9時出社→17時退社→18時には自由時間」という具体的なタイムスケジュール
  • 「飛び込み・テレアポ・ノルマなし」という、あえて”これはやりません”と仕事の範囲をハッキリさせる
  • 「推し活もできちゃう」「Netflix見放題」など、プライベートを組み込ませる

特に「営業=終電」という古いイメージを壊すために、「定時退社」をあえて一番上に持ってきた原稿は、かなりクリックされました。

正直、応募が来るかどうかは「運」もある

ここでちょっと正直な話を。
どれだけ心を込めて原稿を書いても、応募が来るかどうかを100%コントロールすることができません。

今回うまくいったのも、きっと、「掲載初日にたまたま目立つ位置に出た」とか、「競合他社の求人が少なかった」なんていう、偶然の重なりがあったのだと思います。。
でも、「運が良かっただけ」ではありません。

大事なのは、たまたまクリックした人を「ここで働きたい!」と思わせる、原稿のクオリティを維持できていたか。
結局はそこに行き着く気がします。

原稿を若手に刺さるよう、親しみやすいトーンに整えておくこと。
写真は、現場の空気感が伝わるものを選ぶこと。
複数の求人を同時掲載し、色々な人の目に留まるようにしておくこと。
この準備があったからこそ、偶然を成果に変えられたんだと感じています。

地方だからこそ、「これは自分のための求人だ」と思ってもらえるように

今回の件で、地方採用には地方なりの「勝ち筋」があるんだなと、感じました。
長野や福島は、都会に比べれば求職者は少ない。
でも、だからこそ「移住したい」「地元に帰りたい」という熱い想いを持っている人が必ずいます。

その潜在的なニーズに、「うちならそれが叶うよ」と真っ直ぐに届けられるか。
地方採用の強さは、そこにかかっている気がします。

まとめ:結局運だけではなく、最後は「どれだけ準備できていたか」で決まる

どんなに頑張って求人を作成しても、実際に応募のボタンが押されるかどうかは、タイミングなどの運も関係してきます。
どれだけ広告費をかけるのか、予算も関係してきます。

でも、その運が回ってきた瞬間に、求職者の心をしっかり掴めるかどうか。
それは100%「こちらがどれだけ準備したか」にかかっているんだと思います。

「たまたま求人を見た人」を逃さず、一瞬で「あ、これ自分のことだ」と思わせる。
たまたま目にした人が、迷わず応募に進めるくらい、求人に具体性を持たすことができるか。
結局は、そこに尽きるんじゃないかなと思います。

「偶然見つけてもらった」というラッキーを、確実に応募へと変える。
今回の求人に込めた工夫が、皆さんの採用活動のヒントになれば嬉しいです。

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