
ここ数年、
- AI採用
- SNS採用
- 採用動画
- ダイレクトリクルーティング
毎年のように、新しい採用手法が生まれています。
それに伴い、採用支援サービスも次々と登場し、「これからは○○採用の時代です」「今はこの手法が主流です」といった言葉を目にする機会も増えました。
電話営業も巧妙になり、「お客様からのお問い合わせです」と思わせるようなアプローチや、SNS広告でも刺激的な表現で注目を集めるサービスが増えました。
良し悪しではなく、「新しい」「流行っている」という理由だけで選ばれてしまうサービスも少なくありません。
結果として現在の採用市場は、どうでしょうか。
本当に成果につながる取り組みよりも、「流行っている手法」や「新しいサービス」であることが評価される場面が増え、企業は以前より多くのコストと手間をかけながら採用活動を行う時代になってしまったのではないでしょうか。
もちろん、私たちは新しいサービスや価値観を否定するつもりはありません。
本当に成果につながるのであれば。
しかし私たちは、流行を理由に本質から目を逸らした瞬間、それは成果への投資ではなく、意思決定の「言い訳」になると考えています。
その前に、本当にやるべきことは終わっていますか?
採用手法は、あくまでも手段です。
AIを導入することも、
SNSで情報を発信することも、
採用動画を制作することも、
すべて企業の採用活動をより良くするための「武器」に過ぎません。
しかし、その武器を使う前に、本当に整えるべきことは終わっているでしょうか。
例えば、
- 求人票は、本当に候補者へ伝わっていますか。
- 面接では、本音を引き出せていますか。
- 応募者への連絡は、迅速に返せていますか。
- 現場は、本気で採用に向き合っていますか。
- 経営者は、採用を経営課題として捉えていますか。
これらは、決して新しい取り組みではありません。
ですが、採用がうまくいっている企業ほど、この「あたりまえ」を徹底しています。
一方で、こうした土台が整わないまま、「次はAIだ」「SNSだ」と新しい手法へ飛びついてしまう企業も少なくありません。
私たちは、そこに違和感を覚えます。
なぜなら、採用活動はマーケティングであり、原理原則の上に成り立つものだからです。
どれだけ優れた手法であっても、土台が整っていなければ成果にはつながりません。
だからこそ私たちは、新しい採用手法を導入する前に、まずは企業の採用活動そのものを見直すことから始めます。
それが、「流行という言い訳」にNOを掲げる理由です。
採用に、近道はありません。
採用は、決して楽な仕事ではありません。
候補者一人ひとりと向き合い、自社の魅力を言語化し、時には厳しい現実とも向き合わなければならない。
だからこそ、人は「もっと楽な方法はないか」と考えます。
AI面接なら見極めてくれるかもしれない。
SNSを始めれば応募が増えるかもしれない。
採用動画を作れば会社の魅力が伝わるかもしれない。
もちろん、それらを活用すること自体は悪いことではありません。
しかし、その選択が「向き合うこと」から逃げる理由になってしまっていないでしょうか。
例えば、AI面接。
私たちはAIを否定しているわけではありません。
ですが、人を採用するという重要な意思決定において、経営者や採用担当者が候補者と向き合う時間を減らすことが、本当に正解なのでしょうか。
その人の価値観。
仕事への考え方。
会社との相性。
それらは、本来、人と人が対話する中で見えてくるものではないでしょうか。
また、SNS採用も同じです。
「あの会社はSNSで採用できている。」
「うちもTikTokを始めよう。」
そんな成功事例を見て、隣の芝生が青く見えることもあるでしょう。
しかし、その会社は、本当にSNSだけで成功したのでしょうか。
採用理念があり、魅力を言語化し、社員が協力し、現場が採用に本気で向き合っている。
そうした土台があったからこそ、SNSという手段が成果につながったのではないでしょうか。
私たちは、採用に近道はないと考えています。
まず、自社の魅力と向き合うこと。
候補者と向き合うこと。
採用の課題と向き合うこと。
その積み重ねがあって初めて、AIもSNSも、本当の意味で力を発揮します。
だから私たちは、新しい手法を提案する前に、企業が自社と向き合うことを支援します。
私たちが残したいのは、一時的な採用成果ではなく、企業が自分たちの力で採用し続けられる「採用力」という資産を残すことが目的だと考えています。
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